📋 手続きの記録

所得税徴収高計算書 (一般) を e-Tax で — 税額 0 円の月次手順

約4,700字
e-Tax の徴収高計算書の入力画面 (支給額 100,000 円・税額 0 円の行) に「税額 0 円の徴収高計算書、毎月の画面の流れ」の文字

私の一人法人では、役員報酬 (月 10 万円) にかかる源泉所得税が 0 円です。税額が 0 円でも、給与を支払った月の翌月 10 日までに、所得税徴収高計算書を e-Tax で送信しています。e-Tax のログインから送信完了までを画面で説明します。送信のあとの受信通知の確認と帳票 PDF の保存も、任意の手順として続けて載せています。作業自体は毎月 3 分くらいで完了しています。

送信するものと用意するもの

送信するのは「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書 (一般)」です。入力するのは、納期等の区分 (給与を支払った年月)、区分 (俸給・給料等)、支払年月日、人員、支給額、税額で、税額は私の場合 0 円です。税額が 0 円なので納付の手続きはなく、送信して「送信が完了しました」が出たら終わりです。

手元に用意するのは、e-Tax の利用者識別番号とパスワード、対象月の支払年月日と支給額です。

画面の流れ

ログイン

e-Tax トップページ。右上の「ログイン」に赤枠
e-Tax のトップページを開き、右上の「ログイン」を押します
ログインの選択。「法人の方」に赤枠
「個人の方」「法人の方」の選択が出るので「法人の方」を押します
法人ログイン画面。利用者識別番号とパスワードは塗りつぶし、「ログイン」に赤枠
利用者識別番号 (16 桁) とパスワードを入れて「ログイン」

メニューから手続きを選ぶ

ログイン後のトップ。「申請・納付手続を行う」に赤枠
ログイン後のトップ。「申請・納付手続を行う」を押します
申告・申請・納税のメニュー。「新規作成」の「操作に進む」に赤枠
「新規作成」の「操作に進む」を押します
手続きの一覧。「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(一般)」のリンクに赤枠
手続きの一覧が出ます。「徴収高計算書を提出する」の中の「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(一般)」を押します

計算書の入力

提出先税務署等の入力。「次へ」に赤枠
提出先の税務署は登録済みのものが入っているので、そのまま「次へ」
申告書等の作成 1/2。納期等の区分の入力欄に赤枠
「納期等の区分」に、給与を支払った年月を入れます (8 月に支払った分なら令和 8 年 8 月 = 2026 年 8 月)
申告書等の作成 1/2 の入力後。「俸給・給料等」のチェックと「次へ」に赤枠
区分は「俸給・給料等」にチェックを入れて「次へ」
申告書等の作成 2/2。俸給・給料等の行 (支払年月日・人員・支給額・税額) と「次へ」に赤枠
「俸給・給料等」の行に支払年月日・人員 (1)・支給額 (100,000)・税額 (0) を入れます。本税と合計額は自動計算で 0 になります。会計年度はそのまま、「所得税徴収高計算書用紙の送付の要否」は初期値の「否」のままにしています (紙があっても管理しきれないので)。確認して「次へ」

確認して送信

入力内容の確認・訂正の画面 (帳票のプレビュー)。「次へ」に赤枠
帳票の形で入力内容が表示されるので、支払年月日・支給額・税額を見て「次へ」
受付システムへの送信。「送信」に赤枠
この手続きは電子署名が不要なので、そのまま「送信」を押します
送信の確認ダイアログ。「はい」に赤枠
確認のダイアログで「はい」

送信完了 (必須の操作はここまで)

即時通知の確認の画面 (「送信が完了しました」)。「受信通知の確認」に赤枠
「送信が完了しました」の画面 (即時通知) が出ます。この画面は赤字にあるとおり再表示できないので、残したい場合は「保存」を押します。受付の結果まで確かめるなら「受信通知の確認」へ

受信通知の確認 (任意)

受信通知 (納付区分番号通知) の画面。「保存する (XML形式)」と「帳票を表示する」の 2 つのボタンに赤枠
受信通知。「送信された徴収高計算書は納付すべき税額がないものとして受け付けました」と出ていれば受け付けられています。控えを残すなら「保存する (XML形式)」で受信データを保存し、帳票の PDF も残すなら「帳票を表示する」へ

帳票 PDF の保存 (任意)

帳票の表示。作成する帳票のチェックと「帳票作成」に赤枠
「作成する帳票」の「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(一般): 1枚」にチェックを入れてから「帳票作成」を押します
帳票イメージの表示の確認ダイアログ。「はい」に赤枠
確認のダイアログで「はい」
PDF の作成が完了したダイアログ。「表示」に赤枠
「PDF作成が完了しました」のダイアログで「表示」
徴収高計算書の PDF。支給額 100,000 円・税額 0 円
徴収高計算書の PDF が開くので、保存します

毎月の手順メモ (自分用)

毎月の作業でここだけ見れば済むようにした、画像なしの箇条書き版です。画面のイメージは上の「画面の流れ」をどうぞ。

  • 用意: 利用者識別番号・パスワード・対象月の支払年月日と支給額
  • e-Tax トップ → 右上「ログイン」→「法人の方」→ 利用者識別番号とパスワードで「ログイン」
  • 「申請・納付手続を行う」→「新規作成」の「操作に進む」
  • 手続きの一覧「徴収高計算書を提出する」→「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(一般)」
  • 提出先税務署はそのまま「次へ」
  • 納期等の区分に支払った年月 → 「俸給・給料等」にチェック → 「次へ」
  • 俸給・給料等の行に 支払年月日・人員 1・支給額・税額 0 → 合計額 0 を確認 → 「次へ」
  • 帳票プレビューを確認 → 「次へ」→「送信」→「はい」
  • 即時通知「送信が完了しました」が出れば必須の操作は終わり
  • (任意・私は毎回やっている) 「受信通知の確認」→「納付すべき税額がないものとして受け付けました」を確認 → 「保存する (XML形式)」で受信データを保存 → 帳票も残すなら「帳票を表示する」→ チェック → 「帳票作成」→「はい」→「表示」→ PDF を保存
  • 保存したファイルはダウンロードフォルダに置いたままにして、生成 AI に「置きました」と伝える (控えの保管と、タスク管理の完了処理・翌月分の起票は生成 AI が進める)

※ 期限は翌月 10 日。土曜日・日曜日・祝日に当たる場合は、その休日明けの日が期限になります (国税庁 No.2505)。e-Tax (WEB版) の利用可能時間はメンテナンス時間を除き 24 時間 (利用可能時間)。即時通知の画面は閉じると再表示できません。

補足: 源泉所得税と徴収高計算書の制度メモ

手順の背景になる制度を、国税庁と e-Tax の一次情報から短くまとめておきます。

徴収高計算書とは

給与などを支払う人 (源泉徴収義務者) が、源泉徴収した所得税と復興特別所得税を国に納めるときに使う書類で、紙のものは「納付書」とも呼ばれます。出し方は 2 通りで、紙の納付書に記入して金融機関や税務署の窓口に出す方法と、e-Tax で徴収高計算書のデータを送信する方法があります。e-Tax なら紙への記入も、窓口に出向くことも要りません (No.2110 事業主がしなければならない源泉徴収 (国税庁)・所得税徴収高計算書 (納付書) の記載のしかた (国税庁))。この記事は e-Tax で送信する場合の手順です。

納付する税額がない場合でも提出は必要で、e-Tax では合計額 (納付税額) が 0 円の計算書データを送信します (e-Tax のよくある質問・新たに源泉徴収義務者となられた方へのお知らせ (国税庁・PDF))。

期限と、e-Tax が使える時間

期限は、給与を支払った月の翌月 10 日です。土曜日・日曜日・祝日に当たる場合は、その休日明けの日が期限になります (No.2505 (国税庁))。e-Tax (WEB版) はメンテナンス時間を除いて 24 時間使えます (利用可能時間 (e-Tax))。送信直後の即時通知の画面は、閉じると再表示できないので、残したい場合は閉じる前に「保存」を押します。

税額がある月はどうなるか

源泉徴収した税額がある月は、同じ流れで計算書を送信したあとに納付が必要です。e-Tax の受信通知から、ダイレクト納付 (事前に届け出た口座からの引き落とし)・インターネットバンキング・クレジットカード・スマホアプリ納付などで納められます (所得税徴収高計算書の作成・送信から納税まで (e-Tax)・源泉所得税の納税手続 (国税庁))。e-Tax を使わない場合は、紙の納付書 (所得税徴収高計算書) を添えて、最寄りの金融機関か所轄の税務署の窓口で納めます (No.2110 (国税庁))。期限はどちらも計算書と同じ翌月 10 日です。

納期の特例 (年 2 回にまとめる制度)

給与の支給人員が常時 10 人未満の源泉徴収義務者は、「源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書」を税務署に出すと、給与・退職金と、税理士などの報酬にかかる源泉所得税を年 2 回にまとめて納められます。1〜6 月に支払った分は 7 月 10 日、7〜12 月に支払った分は翌年 1 月 20 日が期限です。申請書を出した月の翌月末日までに却下の通知がなければ承認されたものとみなされ、申請した月の翌月に源泉徴収する分から特例の対象になります (国税庁 No.2505・A2-8 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請 (国税庁))。

e-Tax の手続きの一覧 (上の「メニューから手続きを選ぶ」の 3 枚目の画面) には、「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書」が「(一般)」と「(納期特例分)」の 2 つ並んでいます。特例の承認を受けていない場合は (一般)、受けている場合は (納期特例分) を使います。特例の場合も、税額が 0 円なら 0 円の計算書を送信します (e-Tax のよくある質問)。

税額が 0 円になる仕組み

ここでいう「税額 0 円」は、会社が給与から源泉徴収して納める所得税が 0 円という意味です。給与を受ける本人の所得税は、年末調整や確定申告で 1 年分をまとめて計算します (ほかに所得があれば、それと合わせて計算します)。

源泉徴収する額は「給与所得の源泉徴収税額表」で決まります。給与を受ける人が会社に「給与所得者の扶養控除等申告書」を出している場合は月額表の甲欄を使い (一人法人では自分で自分の会社に出します)、令和 8 年分 (2026 年分) の月額表では、その月の社会保険料等を引いたあとの給与が 105,000 円未満なら税額は 0 円です (扶養親族等の数が 0 人の場合)。私の役員報酬 (月 10 万円) はこの範囲なので 0 円になります。令和 8 年 (2026 年) 1 月から税額表が変わっているので、前年の表を使わないように注意します (令和 8 年分 源泉徴収税額表 (国税庁))。なお、給与だけで年 120 万円の場合は、給与所得控除 65 万円と基礎控除 95 万円 (令和 7 年分以降) で課税される所得が 0 になるので、年間の所得税も 0 円です (No.1410 給与所得控除 (国税庁)・No.1199 基礎控除 (国税庁))。

e-Tax を使うための準備

この記事では e-Tax (WEB版) に利用者識別番号とパスワードでログインして送信しています。利用者識別番号は e-Tax の開始届出をして取得します。徴収高計算書の送信には電子署名が要らないので、マイナンバーカードや IC カードリーダーは使いません (送信の画面にも「電子署名は不要」と表示されます)。

参考リンク

一次情報 (国税庁・e-Tax):

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